■CO2排出量の抑制
CO2排出量の抑制に効果があり、環境の保全に有力な手段。
■エネルギー消費効率の向上
単位当たりのエネルギー消費効率がよい大量輸送機関。
■道路混雑問題の解消と交通事故の防止効果
トラックに過度に依存することなく、道路混雑の解消にも効果。
また、運転手の長距離運転からの解放により交通事故防止にも寄与。
このように、国が主体となってのモーダルシフト施策ではありましたが、物流部門における市場拡大も進まず、有効な対策となっていないのも事実であります。
しかしながら、先日(6月4日)発表された環境省の中央環境審議会地球安全部会の海上モーダルシフトの強化提起によれば、現行の施策のままではCO2の削減目標達成は困難であり、CO2削減に向けた施策を強化すべきであるとのことです。
とくに遅れている施策として
[1] 貨物輸送の推進
[2] 海運へのモーダルシフトの推進および輸送効率の向上
[3] 運輸部門における技術開発とその普及
[4] 鉄道貨物輸送力増強による鉄道の利便性の向上
などを挙げています。この中で海運へのモーダルシフトの推進について、同部会は、2002年度の内航海運の輸送分担率は41.3%にとどまっており、向上しているどころか、1990年に比べて長期的には低下傾向にある。これでは現大綱に盛り込んだ目標値の44%達成は不可能と危惧しています。このため荷主が海上輸送を選択するための新たなインセンティブや行政の支援の検討など抜本的な追加対策の必要性を示しています。一方、この方針を受けた国土交通省は新たなモーダルシフト行動計画を策定するなど取り組みを強化しつつあります。
大阪港カーフェリー活性化協議会では、このような新たなモーダルシフト施策を追い風として、カーフェリーの経済性、利便性をアピールして物流部門の市場拡大へつなげる必要があります。
カーフェリーは、貨物を積んだトラックやシャーシーなどとあわせて旅客や乗用車も運びます。船のランプウェイ(傾斜路)から自走によるRORO(ロールオン/ロールオフ)方式のため荷役効率にも優れています。また、カーフェリーの特徴は、何といってもたくさんの人や車を同時に運べること。交通渋滞に巻き込まれることもなく、目的地近くの拠点港まで行くことができるまさに動くハイウェイです。フェリー輸送は、とくに長距離輸送において、海と陸とを一貫して大量に貨物を輸送できる道路の代替輸送機関として、近年ますます脚光を浴びています。
現在、全国各地の定期航路では、数多くのカーフェリーが旅客の足としてまた国内物流の力強い輸送手段として幅広く活躍しています。